
「お好み焼きを世界に!」
の会社K2Sグループ

みなさまごきげんよう。いきなりですが、「お好み焼き」という単語を聞いて、思い浮かべるものはなんでしょう?おば茶記者の場合、「音」でございます。あの、じゅわわわああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!と鉄板の上でおいしいものがはじける音、チャンチャンと小気味よいヘラと鉄板が奏でるハーモニーは至福の音。ついで、ソースとまじりあう野菜の甘く美味しい匂いっすかね!そこには、まぜまぜして作るほうのお好み焼きの姿はない・・・それはおば茶記者が広島の人間だからにほかならないからでございます。
さて、西風新都に「お好み焼きを世界に!」と標ぼうする会社がある!
という情報をききつけ、さっそく出かけてみました。西風新都COCOROの名所「西風梅苑」。そのすぐ先にその建物はありました。去年12月にできたばかりのおしゃれな建物は「Haruno−Gate」というのでございます。車で通りかかるたび、いつもお客さんでにぎわっている様子が見えて、ずっと気になっていた建物がまさにHaruno-Gateでした。

遠目で見る限り、おしゃれなパン屋さんと広島のお好み焼き・・・という組み合わせが絶妙だなあと思っていたのです。お訪ねしてみると、Haruno-Gateは、お好み焼きの世界を極めるための「要塞」だったのでございますよ!
東側の棟は、
1F お好み焼き屋さん。
2F 鉄板ショールームおよび事務所や会議室といったオフィス機能。

まず最初に「鉄板ショールーム」をご案内くださったのは(株)ケーツーエス代表取締役の川上博章さんです。
鉄板ミュージアムの中をご案内いただきました。壁面にはお好み焼きの歴史のパネルと製品のサンプルなどが整然と並んでいました。お好み焼きだけではなくたこ焼きの機械も。

川上さん:「うちの製品はアメリカに輸出するんです。ETLもとってます。」
ETLとはElectrical Testing Laboratoriesの略。こちら、「北米向け安全認証」。調べてみると、アメリカに公式サイトがありました。英語が不自由なおば茶記者がたどたどしく読んだ限りでは、トーマス・エジソンの発明した電気照明研究所が始まりだとか。安全性と品質を検査する長い歴史と、権威ある認定証のようです。
川上さん:「アメリカに広島のソースメーカーさんが工場を作っておられます。追いかけて我々もお好み焼きの店を出そうと考えています。実はもうアメリカに現地法人も作って今、物件を探しているんです。」
アメリカ人というと、寝転んでポテトチップスと ピッツァを食べてる…という印象があるおば茶記者、お好み焼きが進出すると健康になっていいのかもなんて思った次第。ホラ、アメリカ人て、お米を野菜に分類しているって話も聞いたりしますし。



さらに広島と大阪のお好み焼きの違いですが、鉄板の熱源から違うってご存知でした?
パネル左側が大阪のお好み焼きの鉄板。鉄板全体に熱が伝わるような構造。広島のお好み焼きは熱源が一点集中。広島のお好み焼きは、焼く段階に応じて鉄板の場所を変えて焼いていきます。それは段階に応じて温度を変えながら火を入れていくという調理法によるからです。この熱を操る技術が、職人技というわけです。


ショールームで気になるものがありました。
円卓の鉄板。ちょっとこれすごくありません?テーブルにしてまるで囲炉裏ですよ!
おば茶記者が幼い頃、練炭火鉢というものが田舎の家庭にございました。若い方はあんまりご存知ないかもですが、練炭という孔がいくつか空いた黒い塊を火鉢に入れておくのですが、熱源がちょうどいいので、暖をとるついでに、調理などにも使っていました。そう、網を置いて、お餅やスルメイカやら…いろんなものを焼いて美味しく食べていたのです。平たい無水鍋の蓋を鉄板代わりにして、お好み焼き焼いたりとかもしましたっけ。その記憶がぶあああっと蘇りました。
川上さん:「ホットプレートの鉄板の厚みは1o前後。プロのお好み焼きのプレートの暑さは16oとか、分厚いのになれば30oあります。薄い鉄板だと肉を置いた瞬間に鉄板の温度が下がって、肉汁が逃げてしまう。ところが厚い鉄板だと瞬間的には熱は下がるけれどもすぐ熱を戻して焼くことができるから食材の旨味も逃げないんです。」
家のホットプレートで欲張って肉を並べてしまい、なんだか肉汁がどろどろ出てしまったという経験はございませんか?あれが大きく味に影響するんだそうですよ!
この鉄板テーブルがウチに欲しぃ〜〜!と、猛烈に思った読者サマ!!!朗報がございます。実はあるハウスメーカーさんから問い合わせがすでにあるんだそうです。鉄板テーブルが家の中心にある家が、この西風新都の中にも増えていくかもしれませんよ!
