おば茶TIMES おばちゃん記者の、おばちゃんの視点による、おばちゃんのための生活情報


活力創造都市広島西風新都推進計画2013

おば茶タイムズの取材地域は、言わずと知れた「西風新都」と呼ばれる丘陵地です。広島市の中心部から北西およそ5〜10キロメートルの位置に広がるエリアは、平成元年から都市づくりが始まりました。

それから四半世紀。西風新都をさらに市民が生き生きと暮らし、働き、集うような活力ある拠点づくりの推進のため、基本的な方向性と進め方を示すものとして、これまでの計画を見直して昨年6月にまとめられました。

ということで、この計画の内容について、広島市都市整備局西風新都整備部の箕田課長さんにお話しを伺ってきました。

西風新都の都市機能

今回おば茶記者が一番注目したのは、「都市機能」についての記述です。今回の計画では、西風新都に住む人だけでなく、「広く市民が安全に安心して生き生きと暮らせるよう」という一文が盛り込まれていたのです。

「活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013」
(広島市のホームページにリンク)>>

従来の「住む」「働く」「学ぶ」「憩う」の4つのテーマに加え、今回「護る(防災)」が加わりましたね?
広島市全体の防災力、地域防災力の向上を図ることが重要と考えています。特に、広島市全体の防災力の向上という点については、東日本大震災で想定外の地震、津波という未曽有の事態に接し、広島市でも想定されうる最大クラスの津波が起こった場合の最悪のケースを真剣に考えなくてはならなくなりました。

広島市の中心部は、6つの川によって作られたデルタ地帯。シミュレーションの結果、市役所本庁舎、消防局庁舎を含めたほとんどが浸水被害を受けることが分かりました。広島市は防災拠点がいずれもデルタ地帯に立地しています。高台にある西風新都は防災拠点施設の代替機能や行政情報のバックアップ機能の導入にふさわしい地。これからの都市づくりに重要な「護る機能」を充実させようと考えています。
西風新都に住まれる人たちが一番気になるのは交通網だと思うのです。道路については、今どんな計画になっているのでしょうか?
道路整備については、1つ目は、西風新都内の幹線道路について、整備プログラムを作成し、3つの優先整備区間を計画的に整備することにより、2030 年(平成42 年)までに環状道路を形成したいと考えています。

2つ目は、地域活性化のための道路整備として、山陽自動車道沼田パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置について、現在検討しています。

3つ目は、広域的な幹線道路として、広島高速4 号線の山陽自動車道との接続について検討していきます。
都市基盤の概成期(2030年)の道路ネットワーク
スマートコミュニティという新しい言葉も盛り込まれました。聞きなれない用語ですがどういう意味ですか。
スマートコミュニティとは、ICT等の最先端技術の活用により効率的で持続可能な賢い社会インフラが構築されたまちを言い、西風新都でスマートコミュニティの推進に取り組むことで、都市のイメージを高め企業誘致や雇用の創出につなげるとともに、利便性の高い先導的なまちの実現を目指します。

一般的にエネルギー、交通、教育、医療など様々な社会インフラを対象としていますが、西風新都では、当面、“エネルギー”と“交通”を対象に進めたいと考えており、交通のスマート化については、西風新都の地形的特性による移動上の制約を踏まえ、超小型モビリティ等の新たな交通手段の導入や、ICT を活用したシェアリング等の効率的な交通システムの構築などについて検討を進めます。
交通のスマート化の概念図

このように都市機能の集積や優れた立地特性など、高いポテンシャルを有する西風新都は、「世界に誇れる『まち』」を目指している広島市において、都市の活力を生み出す重要な地域です。

「西風」にのせて広島市の都心部へ、ひいては大阪・東京へと新風を吹き込む都市になるようにとの期待を込めてつけられた名称のとおり、さらなる成長と発展により西風新都から新風を起こし、広島市のみならず、広島広域都市圏や中四国地方をも牽引する、そのような活力あふれる都市にしていく必要があると考えています。

生き生きとした暮らしができる街に

いただいた「活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013」の冊子を眺めていると、都市機能の充実・強化に資する諸施策というページがありました。「住む」、「働く」、「学ぶ」、「憩う」、「護る」それぞれの機能について、実施中や検討中のものなどがずらりと列記されていました。

その中で一番充実しているのが「憩う」機能についてです。まちづくりのために住民の皆さんが様々な取り組みをしてこられていることはこれまでの「おば茶タイムズ」でも紹介していましたが、これをみて、まだまだ知らなかったことなどが沢山あることに気が付きました。

まちづくり事業で花壇を作る「大塚上町内会」の皆さん(2012年春)

西風新都の魅力は、そこに働き、住む人たちが生き生きとした暮らしを実現していることだと思います。背伸びをすることなく、こつこつと続けていくことができる内容、でも継続するための努力が要ることも沢山あります。取材したことのある施策の名前の裏には沢山の方々がかかわっていらっしゃいます。

人とのつながりがまちづくりの財産なんだ、ということを痛感した、おば茶記者でありました。