おば茶タイムズ 西風新都を100倍楽しむレポートを、おば茶記者がお届けします!

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みなさまのお家で、毎日お味噌を
召し上がっていますでしょうか?

ちなみにおば茶記者の家では、ほぼ毎朝味噌汁を食べております。味噌汁一人分の目安がだいたい味噌大さじ1杯(18g)だそうです。我が家では塩分控えめにということで、出汁を濃く味噌を少なく配分しているので3人分で20gくらいでしょうか。年間では、20g×365日=7.3kgもの味噌を消費している計算になります。

このほか、豚肉の味噌漬け、茄子の味噌炒め、ふろふきダイコンのネギ味噌やら常備菜の肉みそなどなど、普段のお料理にも味噌を重宝しているので相当の量を消費していると思われます。

おば茶記者が幼少の頃、祖父母の家には味噌小屋なるものがありましてね。
そこには祖母自慢の味噌桶がでーんと鎮座しておりました。戦前から戦後にかけて台所をまもってきた祖母が何十年と作り続けた味噌は、溶かせば大豆がゴロゴロ出てくるような代物で、味噌こしを使うと大豆が残ってめちゃくちゃ勿体ないことに。だからあえてその大豆も味噌汁の具材として使っちゃって、大豆ゴロゴロが祖母の味でしたね。

褐色になった大豆はかみしめると美味しいんです。コクのある醤油っぽい味が口全体に広がっていく感じは、きつねうどんで言うところの油揚げのようでした。いつからか、祖母が年を取って味噌づくりが出来なくなってしまい、味噌は買うモノになってしまったのです。

ひょんなことから、以前お仕事でお世話になった方から、西風新都で味噌づくり体験をやるというお話を聞いたとき、祖母の味の懐かしさがこみ上げてきて、やってみたいという気持ちがふつふつと沸いきたのでございます。

「実はウチの両親が月1回、子どもたちに農業やあそびを体験してもらえるようにと「伴100円塾」をやっています。」

2006年の記事(西風ウェブマガジンVol.20)で特集した原田さんご夫婦のご子息様ではありませんか!

『沼田町伴にある一軒のお宅で、月に1度親子が集う楽しい“塾”が催されます。塾と言っても机上ではない畑や田んぼなどの“自然”が学び舎。これは自分たちの所有する土地の一部を開放し、農作業や工作体験などができる場として「伴100円塾」を原田信昭さん・寿美子さんご夫婦が始められたものです。』

今回は味噌づくり。会場は調理施設のあるJA広島市伴支店です。2000年から始めて今年で19年目を迎えた「伴100円塾」、早速取材開始でございます!

広い調理室内は、大豆の香りでいっぱいでございました。材料はすべて広島県産です。圧力釜で指でつまんで簡単に潰れるほど柔らかくなるまで大豆を蒸しあげた後、ポテトマッシャーでつぶして滑らかにします。

ペースト状になった大豆に塩入り米麹をしっかり混ぜ、おにぎり状の塊にします。

味噌桶の中にたたきつけるように放り込み、空気を抜きながら密封するイメージでどんどん詰めていき、最後にアルコール(焼酎)を霧吹きしてラップで密閉。そのうえにビニール袋に塩1s入れたものを詰めて重石代わりにしたら一丁上がりなのでございます。

簡単そうでしょ?

とーこーろーが~~~~、見るとやるとでは大違いなんでございます。

私の職場の後輩、煎茶記者は生まれて初めての味噌づくり体験でございました。若く体力がある女子にも関わらず悪戦苦闘の連続。

多量の大豆を「熱いうちに素早く」「均一に潰す」のが本当に大変なんです。力任せにしてもボウルの中で豆が逃げていくんですね。「教わるより見て習え」、熟練の主婦のお手本を横目でチラ見しながらの作業でございます。

総勢40人ほどの参加者のうち15人がボランティア指導の皆さまで、西風新都のほか市内各地の小学校から参加した子どもたちに一子相伝の味噌づくりの技を教えておられました。

私たちと同じテーブルの奥様は毎年の参加。
「子どもたちが「やっぱりこの味噌が美味しいっ!」て言うんです。味噌は1年経つ頃にはお醤油みたいに黒っぽくなって、より味が深まるんですよ。この辺の地域コミュニティがすごくうらやましくて、少し遠いですが毎年楽しみに来ています。」とのこと。

ボラインティアの方々も、原田さんご夫妻と同じくらいの年齢の方もいれば、若い年齢の方々もいます。いろんな年代の方々がまるで親戚の集まりのように和気あいあいと作業されておられます。

「自然に仲間が増えて...ゆるやかに今の形が出来ていった」
という原田さんのお言葉に、ボランティアの本質を見た気がいたしました。

語源は、ラテン語のVoluntas(ボランタス:自由意志の意)から来ているそうです。フランス語ではVolunte(ボランティ:喜びの精神)。伴100円塾は教える側、教わる側それぞれがVolunte。喜びの精神に満ちているのでございます。

伴100円塾の原田寿美子さんにお話しを伺いました。

原田寿美子さん:「『100円塾』はその名の通り、1回の参加費は100円です。
少子化や核家族化でふれあう機会が少なくなった子どもたちに地域のおじちゃんおばちゃんたちの知恵や技術を楽しみながら教えていこうという、作家の故・藤本義一さんの活動に共感した原田さん夫妻が、藤本さんに手紙を書き、100円塾という名前を使うことを許可してもらったことから始まります。
参加する子どもたちも少しずつ増えてきて、順番待ちになることもあるんです。」

ーー西風新都以外からもたくさんの親子が参加されていますね。

原田寿美子さん:「仲間も増えて、みなさん子どもたちと触れ合えるのを楽しみにしています。」

原田寿美子さんはとても笑顔が美しい女性です。参加料の100円は子どもたちの教育のために使っていただこうと毎年、全額寄付していらっしゃるとのことでした。

味噌づくりの締めくくりは、去年つくった味噌を使った具沢山のお汁とおにぎり!具材はJA広島市の伴支店さんからのご厚意で提供いただいたもの、とのことでした。

原田信昭さん:「今日一緒にがんばったみんなで一緒に食べるんよ。小さい子はもうちょっと待とってね。」

いただいた汁と塩むすびがなんと美味しかったことでしょう!
子どもたちの「美味しい!」の声に、ボランティアのおばちゃんたちに笑顔がひろがります。

冬仕込んだ味噌は6月頃に食べられるようになるとのこと。夏を笑顔で待ちたいおば茶記者でございました。

素晴らしく美味しいので品種名をお伺いしました。
「恋の予感」だそうです。
お米のひと粒が大きく口に入れたら舌にしっかりと米粒が主張します。ねばりが少ないのでお寿司とかにもおススメかも!

材料
  • 大豆(北広島町産)  500g
  • 塩入合わせこうじ
    または塩入米こうじ  2.41kg
    (出来上がりの味噌の塩分濃度が12%)
作り方
  • (1)大豆はよく洗い、たっぷりの水(大豆の3倍以上)に2日間浸る。
  • (2)湯冷ましを作っておく。
  • (3)圧力ザルに大豆を打ち上げ水洗いする。
  • (4)圧力鍋に水500mlと大豆を入れた圧力ザルを入れる。
    圧力鍋を強火にかけ、沸騰したら、安全弁の赤い線(1本目)が見え隠れするくらいの火で20分蒸らし、火を止め、すぐに蓋の鉄部分に水をかけて圧を下げる。(普通の鍋で煮る場合は、大豆が柔らかくなるまで煮る。親指と小指で簡単につぶれるくらい)
  • (5)大きいボールに蒸した大豆を入れ、湯冷まし500mlを加え、熱いうちに(冷えるとつぶしにくくなる)ポテトマッシャーなどでつぶし、人肌ぐらいに冷ます。
  • (6)手を綺麗に洗い焼酎で消毒した後、(5)の中へ塩入合わせこうじをすべて入れ、ざっくりと混ぜ合わせる。※練りすぎない。
  • (7)みそを入れる容器は焼酎を霧吹きし、消毒しておく。
    (容器にたまるほどかけない)
  • (8)(6)を野球ボール大の大きさに空気を抜くように丸める。
  • (9)手をきれいに洗い、焼酎で消毒する。
  • (10)容器に(8)を入れていく。2~3個入れたら空気が入らないよう拳で押し込むようにする。繰り返しすべて入れたら、表面を平にならす。手を洗い消毒し、容器のまわりについたみそを焼酎でぬらしたキッチンペーパーできれいにふき取る。
  • (11)容器を上から落として空気を抜く。表面を焼酎で霧吹きし、ラップをぴったり貼り付け、また霧吹きする。
  • (12)大きなナイロン福利に入れた塩1sをみそが見えないよう隙間なく置き、蓋をする。蓋の上からラップを張り付け、輪ゴムで留める。
  • (13)直射日光があたらない涼しい場所に、新聞紙1日分を置き、ナイロン袋に入った容器を置き保存する。半年を過ぎたら味噌の食べ頃をチェック。一度味噌汁を作り味見する。熟成していたら味噌全体を混ぜ、冷蔵庫に入れて保管する。
    (常温保存は熟成が進み風味が落ちる)

*常に清潔な用具や手で作業すればカビは生えにくい。もし表面にカビが出てきたら静かに掬い取り全体を再度消毒する。味噌の上部の色の黒い部分は味噌汁には利用せず、野菜の味噌漬けなどに利用するとよい。