おば茶タイムズ 西風新都を100倍楽しむレポートを、おば茶記者がお届けします!

大塚シンボル通りの四季

「災害に備えてなにか準備しておられますか?」
と質問されたら皆さんどうお答えになるでしょう?地震や豪雨災害は身近なことだと言われながら、大きな規模の災害となりますと個々人の力は弱かったりします。

「西風新都の石内地区で災害時相互応援協定を結ぶことになりましたよ!」
と、おば茶記者が耳にしたのは、まだ蝉が鳴いている夏の最中のことでした。

「複数の企業が立地する石内地区の産業団地と周辺の住宅地が協定を結ぶ、画期的なことなんです!」
との説明に興味をそそられたおば茶記者、8月に石内公民館で開催された検討会を覗いてみました。

石内公民館の大会議室には、ずらあっと30人を超えるメンバーが勢ぞろいしておられます。 メンバーは、「石内北流通地区」の14業者でつくる連絡協議会と周辺住宅地の3つの自主防災組織の皆様方。

この石内地区で結ぼうとしている「災害時相互応援協定」は、読んで字のごとく大規模災害が起こったときにお互いが助け合いましょうという協定です。こうした協定は「自治体と自治体」や「自治体と民間事業者」の協定がよく知られており、全国的にも盛んに締結されているそうです。

しかし、この会場内で配られていた協定書の案には、「石内北流通地区連絡協議会」と3つの「自主防災会連合会」会長の署名欄という珍しい並び。
これまで幾度となく立地企業や地域住民の皆さんが災害時相互応援協定を結ぶために協議を重ねてこられてきたのでした。

今回の会議では、この協定締結に向けた最終的な調整を行い、締結式を11月30日に佐伯区役所で開催することに決まったのでございます。

石内北流通地区連絡協議会と石内地区・五月が丘学区・藤の木学区の自主防災会連合会が協定を締結するにあたり、テーブルにはネームプレートが置いてあり、机には白布がかけられていました。

これまで締結式に立ち会う経験はなく、ニュース映像でしか見たことが無かったおば茶記者の目の前に、ニュース取材のクルーがいらっしゃいましたよ!!
到着後すぐに、これから締結式に臨む石内北流通地連絡協議会の藤井会長にインタビューしておられました。

定刻となり「災害時相互応援協定」の締結式が始まりました。
開式の言葉から始まって、出席者の御紹介、今回の協定書の概要の説明があらためてありました。

いよいよ4人の代表の皆さんが順番にサインを書き入れていきます。

締結式は佐伯区役所の区長もお立合いになる、厳粛な雰囲気のなか、滞りなく終了しました。

締結式終了後、石内北流通地区連絡協議会の会長で、「ひろしま西風新都クラブ」の会長でもある藤井さんと、石内地区自主防災会連合会会長の山浮ウんのお二人にお話を伺いました。

藤井会長
「災害が起こったとき、初動の時が一番大切です。直後の4時間〜6時間の救助がいのちに関わる。また我々が知らない情報を地域の方はもっているかもしれない。だから、同じ地域に働くものととして、地域の方々と協力し、これまで以上にコミュニケーションを図っていきたい。」

山負長
「もともと西風新都のエリア全体で協定が組めないかと大塚公民館に集まって話し合ったのが平成27年11月のことでした。西風新都の中も様々な地域の事情があるから、協議を重ねるうちに石内地区を対象とする地域密着型の協定にしていこうとなりました。災害に備えて訓練などをしているのですが、今後は、企業の皆様にも協力が仰げるのは心強く感じています。」

幾度も顔をあわせ意見を交わし合った仲間同志、お二人の笑顔がとっても素敵だったのでございます。

この日交わされた協定書の文面を改めて読んでいて、おば茶記者が注目したのは「共助の精神」という言葉です。

「この協定は、石内北流通地区連絡協議会と、石内地区自主防災会連合会、五月が丘学区自主防災会連合会及び藤の木学区自主防災会連合会が、互いに助け合う「共助」の精神に基づき、協力して災害被害の拡大防止及び軽減を図ることを目的とする。」

この協定書で結ばれているのは、大規模災害直後の「初動」のこと、つまり、交通網が遮断され助けが来ない状況にあるときに地域住民と企業の皆さんの双方が助け合おうと。負傷者の救出、救護活動、避難場所や生活物資などを集積する場所を提供しあうこととともに、この協定の取り決めされていないことであっても、人道的な観点で「可能な範囲の応援をする」とも明記されていました。

「共助」とは、マニュアルにあることだけじゃないんです。思いやりの気持ち、これが大事なんですね。

大規模災害は毎年日本のどこかで起こっていて、もはや他人事ではありません。いざというときの心の支えになるのは孤独じゃないということ。「だれかが傍らにいてくれる」という地域のつながりならではの安心感なのかもしれません。
みなさんの活動に共通するのは心のあったかさ。
文字の連なりの向こうには、幾度も議論を重ね意見を交わし合った人たちの想いというか温みみたいなものが、協定書からじんわりと伝わってきました。

この協定締結をきっかけに、石内地区では平成30年1月の「文化財防火デー」に合わせて、企業と地域住民の皆さん一緒になって、消防訓練を実施するそうです!「災害につよいまちづくり」をすすめる自主防災活動、今後も目が離せません!